はてな年間100冊読書クラブ19冊め

月光ゲーム―Yの悲劇’88 (鮎川哲也と十三の謎)

月光ゲーム―Yの悲劇’88 (鮎川哲也と十三の謎)

かまいたちとか十角館とかが原点な気がする私ですから、クローズド・サークルものは大好きです。図書館で書庫から出してもらったら文庫じゃなくてハードカバーですた。
背表紙の著者近影はもちろん、著者の言葉から若い力があふれていました。
ところで江神センパイですが、ずっと私「こうがみ」だと思っておりました。
「えがみ」なんやなぁと思って読んでたらこれだ。ナントカカントカっていうんですよねこういうの。
こんなに盛りだくさんなんだけどこってりしてないところがまたいいですね。
脂はのってるけど、あっさりしてて何個でもいけそう!という高級寿司的な味わいがあります。
でも脂のってるのにあっさりって一体どういう原理なんでしょ。
気の持ちよう?脂の新しさかな。
この作品については、重くなってない要因として、なんか人が死んでるのに皆けっこうあっさりと受け止めている(ように見える)ところがあげられるでしょうか。でも確かに一人殺された時点でみんなが用心深くなったりなんかしたら連続殺人が難しくなるだろうしな。実際問題なかなか実感を持って受け入れられなかったりもするんでしょうし、そういう描写もありますし。
アリスの一人称っていうのも、ちょっと安心して読める要因かもしれません。
途中でこちら側に呼びかけたりしてますし。
何が言いたいのか良くわかりませんが、江神先輩かっこいいなぁ。双頭の悪魔よりこっちの方がカッコイイです。
最近漫画にもなったんですね。特に読もうとも思わないですが・・・作家シリーズよりは絵が好みかもですがちょっとアレな感じは同じ・・・