はてな年間100冊読書クラブ18冊め
- 作者: 貫井徳郎
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2002/01
- メディア: 単行本
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (12件) を見る
「誘拐」の時も言いましたが、この装丁がほんとにいいと思います。
かっこいいな。
以前図書館で借りてて途中までしか読めてなかったので今日また借りて途中から読みました。
私がしおり挟んでたとこでちゃんととどまってたみたい。
以下ネタバレ
復讐
こないだ姉妹を殺されたお父さんが、犯人が裁かれなくても殺しますっていってたのを思い出した。
今のところそういったことにかかわらず生きている今の私としては、裁かれなかったから殺す、というのは何も生み出さないので無しだと思いますが、もし自分の大切な人が蹂躙されて、その犯人が誰にも裁かれなかったとしたら、とりあえず殺意は覚えると思います。素直な感情として
そしてこれと一緒に「残酷な神が支配する」byおモー様をちょこっと借りたりもしたので、復讐というか、害を受けたものを殺すという形で排除するということでテーマがかぶったりしているなあと思いつつも。
余裕がないときってほんとに攻撃的になる。
これが動物としての本能なんだろうけども、人間をやっていくに限っては、そういう時攻撃的になっていては自らの身も滅ぼすことになるんじゃなかろうか。
渉さんはそれをわかってやっていた。
響子はわかってなかった。
ジェルミもわかってなかった。(この人は現在進行形だったし余裕がなくて当然ではあるが)
倉持もわかってやってる。
わかってればどうとかではないんかもしれません。
やっぱり感情ってどう足掻いてもコントロールできない。
コントロールしてるつもりでもされていたりする。
倉持は、ほんとは止めようとしてるってずっと信じ(?)ながら読んでいた。
当事者って周りにはやっぱり分からないんだろうな。
とかいって気持ちを考えないようにするのも考え物ですが。
個人的には(といっても他の部分がパブリックなわけでは決してない)環がカッコイイ・・・♪などと思っています。ミステリアス&クール。次に渉さん。アツイ人だ。
少年法
これについてはもはや適用外なので・・・
なのでなんなのかと問われても何もないですが。
更生させるっていう題目はいいけど、実際してるんならいいけど。
メイン(多分)の叙述トリックはさらっと読み流しそうでした。
そうきたか〜!!(やや喜)という感じでした。
人間っておもしろいな〜