はてな年間100冊読書クラブ24冊目
- 作者: 有栖川有栖
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/06/21
- メディア: 単行本
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待望の新作です
「初の孤島もの!」です。
嫌が応にも期待が高まります。
内容はもちろん…「謎めいた招待状、めまぐるしい人物の入れ替わり、密室殺人、怪しげな子守唄、暗号、犯人からの挑発的なメッセージといった加薬」…は一切ありません。
ちなみに「」内はあとがきから抜粋。
こういうのはまたの機会にやってくださるそうです。
いかにもな孤島モノではないところも、それはそれでいいです。
鴉の飛び交う無人島(ほぼ)で集う人々…その目的は?
というのが主な謎。
徐々に明かされていく中で最後まで引っ張ったのはこれです。
でもちょっと徐々に明かしすぎて最後のオドロキが薄れてしまったような…
明かされた時は「あぁなるほどなぁ」くらいのものでちょっと残念。
あたしは鮎と拓海がなんかすでにアレなんかと思ってしまったけど違いました。
あからさまに怪しいもんなぁ。
用意周到ですね…
ひっかかったところをいくつか。
といっても本編ではなくオビなんですが
「謎のIT長者」って誰なんでしょうか…
ハッシーは確かに某IT長者をヒントにできたキャラクターかもしれませんが、
IT系の人じゃない…のでは?ITもやってるのかもしれないけど、基本は日本のポップカルチャーを売る仕事なんじゃ?
もしくは全然違う人のことを指しているのでしょうか。。。
「鴉が群れを成す孤島」というアナクロな素材にからむ、IT長者(?)や最新の医療技術、さらには○○○○といった近代的な要素のコントラストが鮮やか。普通に勉強になりました。
おぉ測らずしてはてな100冊の中で孤島ものが連続してますね。
・・・そんなわけで、
マージンFXのひまわり証券さん、ニンテンドーDS Lite欲しい!
あながち無関係でもない。