はてな年間100冊読書クラブ23冊目

孤島の鬼 (角川ホラー文庫)

孤島の鬼 (角川ホラー文庫)

多分これだと思う。

恋愛とか血のつながりとかあれとかあれとかがてんこもりな、ものすごく好き系でした(主にあれとかあれらへんが)。てんこもりだけどちゃんとしてて、やっぱりすごいなーもっと乱歩読もうと思いながら解説読んだら、この作品が一番完成度高いみたいなこと書いてあってちょっとがっかりとした。
アヤツジ好きな私としては、暗黒館を思い出せずに入られませんでしたが、だからどうということはありません。こういうのが好きな人にはオススメです。って私がオススメするまでもないですな。
逆にグロ系とかが嫌いなお方にはオススメできません。「今日のオススメ」があるなら「今日はオススメできません」メニューがあってもいいっていう漫画のネタがありましたね。そんな感じです。そうかな?

表題作は何がすごいって、最初にこれは他に類を見ないものすごくおそろしい事件だって言いまくってハードルあげまくってるのに、ぜんぜんそのハードルをクリアしてしまっているところです。まがまがしく斬新(今この言葉を使うのもどうかと思うが)な設定が当時の言葉遣いとあいまっておどろおどろしくも美しい物語となっています。

湖畔亭のほうは覗きもの。(何のジャンルだ)なんかあとくちはサッパリとしていて、「孤島〜」の口直しにはちょうどいいと思う。